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循環エネルギー

マグネシウム電池

高温のマグネシウムに水をかければ、水素が発生します。そこからさらに熱し続けていくと、水素は爆発的に激しく燃え、その後、ふたたび水に戻ります。このときの水素を使っていけば、それが燃料電池の燃料としても使えますし、その爆発力をうまく利用していけば発電機などを動かすこともできます。このメカニズムを利用すれば、自動車のエンジンにも利用できます。

そして、このシステムのもっとも優れている点は、二酸化炭素や窒素酸化物などといった不要なものを出すことがなく、非常に「クリーンである」という点です。さらに、先述したようにマグネシウムはそもそも豊富に存在し、たとえば、海水のなかには全部で千八百兆トンを超えるような量のマグネシウムがあり、これを石油に換算していくと約三十万年分に匹敵するといわれているのです。

また、ここからがなによりも重要なのですが、使用した後に残った酸化マグネシウムは、リサイクルセンターにどんどんと集められていき、太陽光励起レーザーというもので、ふたたびもとの金属マグネシウムというものに変換されるのです。近年とくに注目されているリサイクル性から観察しても、非常に優れた物質であることが窺えます。このような「環境に優しい性質」を示唆して、マグネシウムは「循環エネルギー」と呼ばれることもあります。未来のエネルギー問題の解決のヒントが、マグネシウムの有する「循環」という機能に隠されているのかもしれません。

酸化マグネシウムが示唆する、地球の未来図